京都大学の研究チームが驚きの研究結果を報告しています!
その内容はなんと、PM2.5などの大気中の粒子状物質が、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化を促す可能性があるというものです!
以下、詳しく解説していきます!
大気汚染が新型コロナの発症、重症化をきたす!
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高野裕久 地球環境学堂教授、佐川友哉 工学研究科特別研究学生らの研究グループは、PM2.5が新型コロナウイルスの細胞侵入口を拡大することを明らかにしました。
世界各地で、PM2.5等、微小な粒子(PM)に代表される大気汚染が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者数や重症者数を増やすことが報告されています。しかし、その理由は明らかにされていませんでした。新型コロナウイルスが体内に侵入する際には、感染する対象(ヒトや動物:宿主)の細胞にあるACE2とTMPRSS2という2つの分子が重要であり、この2つの分子が多くなるほど感染を起こしやすく、重症化しやすいと考えられます。本研究グループは、サイクロン法で大気中から採取したPMを吸い込んだマウスの肺で、その後起こる変化を多重免疫染色という方法を用いて検討しました。その結果、特に2型肺胞上皮細胞という肺の伸展維持に重要な細胞で、新型コロナウイルスの細胞内への侵入口であるACE2と、侵入を促すTMPRSS2という2つのタンパク質が増加していること、すなわち、PMが新型コロナウイルスの侵入口を広げていることが明らかになりました。
この実験はマウスを使った実験ではありますが、PMが新型コロナの侵入口を広げているというのは驚きですよね!?
今年の春は、マスクやゴーグルなどでPM2.5の体内への侵入予防を意識した生活を送ることも、重要になるでしょう。
そもそもPM2.5ってどんな物質?
PM2.5は、大気中に浮遊している直径2.5μm(マイクロメートル)以下の極めて小さな粒子のことです。成分は炭素成分、硝酸塩や硫酸塩、ケイ素やナトリウム、アルミニウムなどさまざまです。
別名を「微小粒子状物質」とも呼ばれています。
非常に小さな物質であるため、吸い込んでしまうと気管支や肺の奥まで入り込んでしまい、病気のリスクを高めると言われています。不整脈など循環器への影響も心配されています。
PM2.5は、ガソリンなどの燃焼によって発生します。火力発電所や控除うなどから排出される化学物質が、化学反応を起こすことによっては発生することもあります。
中国から偏西風に乗ってPM2.5は日本にやってくるというイメージがある方も多いのではないでしょうか?実際に、PM2.5は、偏西風が強まる3~5月の時期に大気中の濃度が高くなります。
PM2.5やコロナ対策はどうしたらいい?
PM2.5やコロナ対策をするにはどんなことに気を付ければよいのでしょうか?詳しく解説していきます。
外出時の激しい運動を控える
PM2.5の吸入をなるべく減らすためには、屋外での激しい運動や外出をできるだけ減らしましょう。また、屋内では窓の閉会などの回数を減らし、外気を取り込まないようにすることも効果的です。
新型コロナ対策として、換気は重要にはなってきますが、過度な換気はせずにソーシャルディスタンスを保ちながら密を避けることが重要と言えるでしょう。
マスクを着用する
マスクを着用することは、PM2.5を防ぐために非常に効果的です。新型コロナウィルス感染対策として、マスクを普段から着用している方は多いと思いますが、PM2.5対策としても有効なのでぜひ活用してみてください。
マスクを着用する場合は、しっかりと顔に密着させることも重要になります。
携帯型空気清浄カードを持ち運ぶ
最後におすすめしたいのが、「携帯型の空気清浄カード エアデザインカード」です。エアデザインカードは、イオンを発生させるカードで、大気中のウィルスやPM2.5、花粉などに吸着して、地面に落下させるそうです。
エアデザインカードについて気になる方は、是非こちらのサイトからお試しください!